ツキモリの案 vol.4

あたたかくなる季節にも足湯炭酸泉

温まる為に飛び込んだ湯舟だったのに、底の方は冷たくて悲鳴をあげた事はありますか?人間の身体も7割は水分です。ですので、湯舟と同じく頭の方は温まりやすく、足の方は冷えやすいのです。

東洋医学では、この頭が熱く足が冷えている状態は、身体にとって良くない状態とされています。逆に良い状態とされているのが、頭は涼しく足は温かという状態です。『頭寒足熱』という言葉を思い出された方も多いのではないでしょうか。

また、私たちの発熱する臓器は上半身に集中しているため、自然と下半身との温度差が生じやすく、足先の血管が冷えて固くなれば、全身の血もスムーズに流れません。このように放っておけば頭熱足寒になっしまう身体を、改善するには幾つか方法があります。湯舟のお湯を温かくするには、追い炊きすると同時に、手でかき混ぜますよね。身体を温めるのも、加熱と血行促進の両方が大切です。

一番手っ取り早いのは運動ですね。筋肉で発熱しつつ、動くことで血行も良くなります。別の方法としては、温泉でサウナと水風呂を交互に入るのも良いでしょう。半身浴も良いですが、運動と比べると温まるのに時間は要ると思います。

下半身の加熱と、全身の血行改善の両方を、治療院という限られた場所と時間で行うにはどうしたら良いか……僕もお世話になった、大阪の名人鍼灸師が治療院でも使えるように改良したメカがあるのです。それが、炭酸泉を人工的に作る機械です!ペットボトルのウィルキンソン炭酸水が有名ですが、炭酸泉とは二酸化炭素が溶け込んだお湯の事です。二酸化炭素のシュワシュワの中に足を入れてみます。

すると、二酸化炭素の気泡で、皮膚を取り巻く事で、皮膚は身体が酸欠を起こしたと錯覚し、毛細血管を拡張して新鮮な血液を足に送り込んできます。適温の炭酸泉に5分も浸かれば、足はすっかりきれいなピンク色になります。ただ温めるよりも、血液循環が良くなり、代謝力も高まるのです。

転んで青タン作ってしまった部分に、この炭酸泉をすると面白いように早く治癒することからも、炭酸泉の血行改善効果は本物だと確信しております。

鍼灸の作用機序も、微細な傷をつけることで起こる身体の修復機能を使っています。身体への危機をでっちあげる事で回復を図る機序が似ているので、炭酸泉と鍼灸治療は相性が良いのです。

春になり、確かに暖かくなってはきました。しかし、陽気は上に昇ります。ですから、春の身体は、頭熱の状態になりやすいのです。頭痛、眼精疲労、頚肩凝り、倦怠感、胃腸の不調……これらの症状にお悩みの方は、足湯炭酸泉で頭寒足熱の状態を作りましょう。

さらに当院で使っている鍼の柄にお灸を乗せる灸頭鍼。これも鍼で血行改善をしつつ灸で温めるという、二つの作用が合わさった治療方法です。足湯炭酸泉と灸頭鍼。この二つを両輪に、新年度を快調に走り出して頂ければ幸いです。

moriyan

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